契約社員は、非正規の雇用形態の1つで、企業側と最長3年の雇用契約を結んで働くという特徴があります。雇用契約期間の満期が来たら、雇用を延長する契約を交わして働き続けることが可能です。正社員と比較すると、非正規の雇用形態である以上は安定性に欠ける働き方だといえます。しかし、契約社員には働く魅力もあるのです。
正社員の場合は基本的にフルタイムで、残業が発生することも多いです。企業によっては日勤と夜勤の交替勤務が必要になる他、転勤の対象にもなり得ます。その点、契約社員は勤務日数や休みを調整しやすく、働く上で自由度が高いメリットがあります。転勤も正社員が対象になることがほとんどなので、契約社員は1つの現場で仕事に集中できます。また、パートやアルバイト、派遣社員などさまざまな雇用形態がある中でも契約社員は正社員に近い位置づけになるため、専門性の高い分野で活躍することが可能です。パートやアルバイトの働き方以上にスキルや経験を活かせる点も、契約社員の魅力です。
業務上の責任の観点で見てみると、正社員ほどの責任は求められません。前述したように転勤や残業はあまり発生せず、責任の大きな業務は正社員に率先して任されることが一般的です。責任というストレスはさほど感じずに済むため、肩の荷をおろして目の前の仕事に集中できるでしょう。給与面では正社員と大差はなく、基本給は同程度に設定されていることが多いようです。企業によっては時給制を適用していることもあるため、給与形態についても事前の確認が必須です。